マリでの生活

僕がマリで泊まっているゲストハウスはダラマンさんの友人で現在ボストンに住んでいるダンサーであるセドゥさんの家で、もともとダンスワークのためにアメリカやヨーロッパなどから来る人たち向けに作られたゲストハウスだ。この家が良い点は、移動しなくてもその場にスタジオや楽器を演奏できる部屋があるから、思う存分ワークに専念できることだ。1Fから3Fまでたくさんの部屋があり、3Fにダンススタジオがありなかなか快適であった。

しかし、そこはアフリカ。日本とは違い不便な部分もあった。

まず、シャワーが水しか出ないこと。気温が高いので昼間に入ればそれほど気にならない。女性陣はお湯を沸かしてシャワーに使っていたが、僕は面倒なので滞在中水シャワーで通した。たまに水が出なくことがあり、ダンスで汗をかいた後シャワーに入れないこともあった。

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それからトイレとシャワーが一緒なので、シャワーを使うとバスルームが水浸しになってしまう。アメリカではわりと当たり前だけれど、僕たち日本人にとっては、狭い部屋でシャワーを浴びるのは少し抵抗がある。もちろんトイレには前述の理由でトイレットペーパーが塗れてしまうため、常備されていない。用を足すときに自分でトイレットペーパー持っていかなくてはならない。

そのため当初はトイレにはいるたびに靴下が濡れてしまい、不愉快な思いをしていた。
また裸足でいると普段からとても埃っぽく赤土が部屋に入ってしまうので、すぐに足の裏が真っ黒になってしまう。
サンダルを買ってから多少足の裏が汚れることはなくなったが、そういったことをあまり気にする人はちゃんとしたホテルを取ったほうがいいかもしれない。最もこのワークを受けている人たちはみんな平気のようでした。

あと、洗濯機がないのでシャワー室で自分で石鹸を使って洗濯しなければならない。慣れればそんなに大変なことではないが、日本のように全自動で洗濯してくれると思っていた僕は甘かった。

あと、たまに停電することがある。僕がはじめてバマコに到着した翌日は停電のため真っ暗の中、懐中電灯やろうそくを灯して夕食をとった。それも今から思えば楽しい出来事であった。帰国後、東京でも東日本大震災の影響で計画停電を経験したが、マリの人達にとってみれば停電はそんなに大騒ぎすることではないのかもしれない。

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しかしなにより音楽やダンスを一緒に楽しむという同じ目的を持った仲間達との共同生活は楽しかった。このワークではみんなでよく話をし助け合うから、ほんとうに日本でいかに自分勝手に生きているのかがしみじみわかるのである。皆さんには色々な意味でお世話になったし、僕も少しでもみんなの役にたてたなら嬉しい。もちろん、やさしいみなさんの好意に甘えてばかりではいけないけれどこのような経験ができたことに心から感謝したい。

ダラマン・ジャバテさんをはじめお世話になった先生方、そして一緒にツアーに参加したみなさん、ラミンさんのワーク、ママドゥ・ドゥンビアさんのワークに来られていた全てのマリを愛する人に感謝したい。
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# by danpeo | 2011-10-31 22:25

さよならバマコ

2月19日(土)

昨夜遅かったので、今朝は10時頃までゆっくりしてそのあとバラフォンの梱包と帰りの荷造りをした。バラフォンの瓢箪(ひょうたん)が割れないように、シャツやタオルを念入りに詰めた。たくさんTシャツを持ってきて荷物になるかなと思ったが、意外なところで役に立った。

昨日の夜から断水していてシャワーが浴びられない事とトイレを流すのに井戸から汲み上げた水で対応しなくてはならないのが大変だった。日本では今では断水というのはほとんどないけれど水が人間にとっていかに大切かということを身を持って実感した。

フランスパンとコーヒーで遅い朝食をとる。こちらにきてから朝、昼、晩とフランスパンを食べていた。そろそろパサパサではないもっちりしたご飯が食べたくなる頃だが、
フランスパンは不思議と毎日食べていても飽きないから不思議だ。
お昼を食べたあと部屋でゆっくりしていると、日光が屋上に集まってと呼びにきた。屋上へ行くと、ママドゥ・ドンビアさんと安田さん、土屋まさこさんが来ていた。それからマカンさん、アイシンさん、その友人たちも次々にやって来てみんなで椅子に座りおしゃべりしていた。この屋上から見渡すバマコの風景も今日で最後と思うと、みんなでこういう時間を過ごすのもいいなと和んでいた。

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しかしとんだサプライズが最終日に待ち受けていた。何が始まるのかはあらかじめ聞かされていなかった。
いきなりダラマンさんからジェンベのワークを受けていた僕を含む5人がスタジオに呼ばれ、マカン先生と一緒にみんなの前で演奏するのだという。昨日まで練習したマラカとマダンの2曲をやった。僕はもう頭の中は真っ白でいったい何をたたいているのかわからない状態だった。続いてドゥンドゥンクラスの演奏、ダンスはスクを踊った。最後にこんな辱めを受けることになるとは思ってもいなかったが、ダラさん流の最後まで僕たちを指導してくれた先生方への謝恩会のつもりだったんだろうと思う。

外でみんなで最後の夕食をとった後、7時半頃、僕とクスイさんはダラマンさんが呼んでくれたタクシーで空港へ向かった。梅ちゃんも今夜の飛行機で帰るのだが、彼はすでに荷物のチェックインを済ませていたので後から空港へいくのだという。タクシーは夜のバマコの街を空港へ向かう。マリという国は、人が多くいつも活気に満ちているが、不思議と人々は穏やかで、強引な押し売りをする人もなくて、車にぶつけられたことを除いて特に不愉快な思いをしたことはなかった。他の西アフリカの国へ行ったことがないのでマリだけを見て判断するわけにはいかないが、総じて人々は礼儀正しく、人に優しい。生活は決して豊かとはいえないが、精神的には満たされた生活をしているのだろう。

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ところが、出国の際の警官や職員の態度には驚いた。荷物検査へ進もうとした時、警官からお金をもっていないかと尋ねられた。明らかに賄賂を要求しているんだなと思ったが、あいにく少額の紙幣しか持っていないと言うと、どこか別室につれていかれるのかなという不安を感じたが、別の警官が通っていいといって助けてくれた。あやうく所持金を巻き上げられるところだった。日本人のパスポートを見ると同じような手口で金をせびるのか、後でクスイさんと梅ちゃんに会った時、彼らも同じように金をだせといわれたようだ。旅の最後に不愉快な思いをしたのは残念だった。
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# by danpeo | 2011-10-30 09:47

いよいよワーク最後の日

2月18日(金)

昨日の事故で痛めた右手親指の腫れがまだあったが、テーピングしてマカン先生のワークを受ける。
超絶なソロパートが繰り返されるマラカとマダンを右手をいたわりつつ最後まで叩いた。いくつかできないパートがあったが、それはあとでビデオを見てもう一度確認しようと思った。

バラフォンはフォゴリの3つ目と4つ目のアコンパイマを教えてもらった。とくに4つ目のアコンパイマは今までのアコンパイマに較べ少し複雑だった。バラフォンはずっとひたすらアコンパイマを正確なリズムでミストーンしないようにたたく練習に始終した。おそらくそれが基礎であり、それが確実にできるようになって初めて次のステップへ進むことが許されるのだろう。10日間で教えてもらった4曲をまずはひたすら練習しよう。

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ダンスクラスはスク、サンジェ、マダンをそれぞれ2回ずつ踊った。二週間かけて3曲をマスターしたことになる。ダンスクラスのあと一緒に踊った仲間と記念撮影する。

ワークが終わったあとお土産を探しにみんながグランマルシェへ行くというので、昨日に続き買い物に行く。今回はタクミさんが知っているクラフトワークの店に連れていってもらい、そこでネックレス2個と栓抜きをあわせて9000CFAで買う。昨日買った品と違い値段は高かったがアクセサリーはそのぶんお洒落だ。その他にアクセサリーを入れる袋を2つで1000CFAで買う。帰りはタクシーで帰る。

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いったんゲストハウスに戻り食事をしたあと、11時頃からみんなでデュプロマットへ出かける。コラ奏者のトゥマニ・ジャバテが出演すると聞いてタクシーで行く。先週と違い金曜の夜で時間が遅いせいもあってか、デュプロマットにはたくさんの人が集まりディスコを楽しんでいた。
とりあえずビールで乾杯し、ピザとバーベキューをつまみに盛り上がる。ツゥムニさんが演奏しだしたのは午前1時半をすぎてからだった。パーカッションはジェンベとサバール3人。サバールは統制がとれていて軽快なリズムを刻む。音楽にあわせて踊っていると、一人で来ている日本人の女性を見つけた。京都から来ているゆかりさんだ。彼女はセネガルのダカールから昨日バマコに入り、マリ人のガイドを2人引き連れて来ていた。一緒に踊りを楽しみとても楽しい思い出となった。これからコートジポアールとモロッコをまわって日本へ帰るそうだ。一人でアレンジして西アフリカを廻っている。とてもパワフルな女性だなぁと思った。

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ゲストハウスに戻ったのは2時半過ぎ。バマコでの最後の夜はワークを終了した解放感もあり、まるで学生時代の気分に戻ったような楽しい時間を過ごした。
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# by danpeo | 2011-10-29 08:34


2011年2月5日から21日の17日間、今まで長い間働いたご褒美でもらえるリフレッシュ休暇(2週間)を目一杯使って、憧れのアフリカへ行ってきました。これからこのブログでご紹介するのはその滞在日記です。


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